夜とはまたひと味違った趣を持つ昼のカルネヴァーレは、
どこまでも陽気で賑やかである

カラフルな衣装が、まるで色とりどりの紙吹雪のように
モノトーンのサン・マルコ広場を埋め尽くす
せっかくだもの…私たちも参加して楽しもう!

オモチャ屋にいけば、仮装用キットがあるから
これで自分の顔をペタペタ塗りたくるとイイ(笑)
使い捨ての紙のマスケラ(仮面)をかぶればハイ出来上がり!
気分を変えて街を歩けば、ホラ別人になったみたいでしょう?(笑)

自信のない人は広場でペインティングしてもらってもイイし
専門店に行けば、本格的な衣装を着付けてくれる…

でもそんなに気にしないで!
口紅でハナのアタマを塗るだけでも立派な仮装…
どんな格好でも、どんな姿でも
この日のヴェネッィアは、特別な気分にさせてくれるから…
ボクは怪傑ゾロ!だぞ〜〜
う〜ん…でもお兄ちゃん…
どうして日本刀をさしてるの?
ゾロだったらこうゆう剣を持ってるのよ〜
ホラ、書いてあげるわ…

子供たちに人気の仮装は、言わずと知れた
ヒーロー物。しかし海賊や騎士の扮装なのに
振り回してるのは「日本刀」という
ちょいとオマヌケな組み合わせが多く
こっちはアタマをひねってしまう(笑)

それにしてもこんな小さな時から「仮装」する
楽しみを覚えるヴェネッィアっ子って
生まれた時からの役者なんですね〜きっと…
おい、おマエ…そのツメ… ハナをかきたくなったらどうするんだ?
やだ、ダーリン… だから朝しっかりかいてきたわよ!
といったかどうか知らないが(笑) 完璧な仮装をするためには 人知れぬ努力と辛抱が 必要なのである…(合掌)
昼間の催し物の目玉が、
大運河カナル・グランデで
繰り広げられるレガッタレース。

ただ時間通りに始まらないのが
イタリアでの常でなかなか船が集まらない(笑)
寒さをしのぐために誰かが運び込んだ
ワインの大樽を囲んで
みんなほろ酔い加減になってきた…

オイオイそんな赤い顔して
船に乗って大丈夫なの?
そうゆう私も1杯気分で赤いんだけど…(笑)
でもでもみんなガンバレ〜♪
おや今日はカーニバルかい…
でも、かきいれ時だから
店を閉めるわけにゃ〜いなかいよ…

それでも一張羅の仮装姿で店を切り盛りする
お茶目な八百屋のおじさん…

いかなる時でも楽しみは忘れない…
コレ、イタリア人の常識です(笑)