賑やかな新年の大騒ぎが済むと、今度は子供たちのお祭り Epifania(エピファニア)が始まる。クリスマスからちょうど12日後の1月6日に当たるこの日は、東方三博士がイエスに貢ぎ物を捧げたといわれ、かつてはこの日がイエスの誕生日だったという。その名残から、エピファニアでは子供たちに新年のお祝いのおもちゃを贈る習慣がある。

プレゼントを子供たちに届けるのは、サンタならぬベファーナと呼ばれるお婆さん…と決まっていて、この日はエピファニアともベファーナとも呼ばれている。この時期になるとおもちゃ屋や街の広場にベファーナをかたどった人形がズラリと並び、冬の寒空に華やかさを加えている。

1月6日を過ぎると、新年とクリスマスの飾り物が一斉に片づけられ、街は2月のカーニヴァルまで、しばし静けさを取り戻すことになる。写 真はローマ・ナヴォーナ広場のおもちゃ屋台。これらが撤去された後は、カラフルなリボンが濡れた石畳にへばりついてたりして、妙にモノ悲しくなるんだナ…

それにしてもベファーナの人形はどれもまるで陰険悪質な魔法使いのお婆さんのようで、全然かわいくない(笑)でもこんな悪人面 がプレゼントを運んできてくれる…のがきっとイイんでしょうね?