フィレンツェからだと約1時間でこれるアレッオは、しかし、それほど観光客が訪れる街でもない。まして日本の人など、
今まで見かけた事がなかったのだが、今回、3度目の正直?にして二組もの日本人を見かけた。
そう、ここアレッツオは映画「ライフ・イズ・ビューティフル」のロケ地として、日本でもすっかり有名になってしまったようだ。
ヴェローナを後にして今夜の宿泊地、ペルージアに向かう途中で、アレッツオに立ち寄ることにした。私の大好きなピエロ・
デッラ・フランチェスカの画もあるし、友人は初めてだったし、しかもココにはウマいレストランもある(笑)
というワケで昼にはアレッツオに到着。でもフィレンツェを横目に通り過ぎるだけ…という贅沢?にはちょぴり後悔の気も沸いてきて、2人とも車窓
越しにタメ息をつくのでありました…
ダンテと並ぶ詩人ペトラルカや
芸術家列伝で知られるヴァザーリなど、
優れた人材を排出したアレッツオ
映画にも登場するこの回廊は、ヴァザーリが設計している
長い回廊を抜ける風が、暑さを和らげ陽光を遮る
昼食後のエスプレッソを重ねる人々の声が 重なり響く、
長い午後が始まろうとしている
主人公のグイドが、妻と子供を器用に自転車にのっけて(アノ乗り方にはびっ くりしたし、マネしたくなった!)坂を駆け下りてくる広場が、ここP.za Grandeである(写 真上)扇型に広がるこの広場に立っていると、グイドの笑 い声が今にも聞こえてきそうだ。映画の時代設定の街並みがそのまま残ってるって、だからロケ地になっただなんて、よく考えると当たり前だけど、ス ゴイ事なんだよね!あの撮影だって、街並みにはほとんど手を加えてないはず。そして主演のロベルト・ベニーニは、奇しくもここアレッツオ出身者。 そう思うと、選ばれるべくして選ばれたこの地が、より一層ステキに目に映るんであります!
8月の最終日曜日と9月の第一日曜日に行われるアレッツオの「サラセン人の馬上槍試合」は、日本での知名度はまだまだ低いが、
シエナのパリオに匹敵する勇壮な祭りとして有名である。
色とりどりの楯が壁中に飾り付けられ、お祭りムードがそこここに漂っていたのだが、肝心の祭りは?というとうと、まだ一月以上も後!気が早いというか
何と言おうか…ねえ?(笑)
〜Roberto Benigni ロベルト・ベニーニ〜 | |||||||
「ライフ・イズ・ビューティフル」で99年のアカデミー賞主演男優賞を受賞したロベルト・ベニーニ。日本でも一躍有名に
なったが、私が彼の映画を初めて観たのが、86年公開、ジム・ジャームッシュ監督の「ダウン・バイ・ロー」だった。 |
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■主な出演作品 ・1986 「ダウン・バイ・ロー」 ※最新作はピノッキオ! |
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