日本に帰る友人を見送ったその足でローマからバーリへ飛ぶ。以前は夜行で半日かけたその距離を、二枚の翼は30分たらずで運んで くれる。これからの旅程は一人。言うまでもなく旅のスタイルがガラリと変わるので、リズムを掴むまでが大変であり、また楽しい。が、やっぱり初めは不安 だから(笑)飛行機の中ではずっと外を眺めていた。

ローマを過ぎてしばらく広がっていた緑の山々が、いつの間にか乾燥した大地に変わっていく。その中に、見事に整列したオリーブの木を肉眼で確かめ られるようになった頃、高度が下がり着陸準備が始まった。が、この飛行場がとっても小さくて、加速のついた飛行機は思い切りブレーキをかける。こんなに 激しく着陸したのは初めて!というくらい前にガックン!と体が揺れ、無事車輪が止まった瞬間、乗客の中で拍手が沸き起こった!

ひえ〜おっそろしや〜!空港のアスファルトには黒々としたブレーキ跡がそこら中についている!空の上で落ちるより、地上で落ちる方がコワイ!と思 ったのも初めて!(笑)やれやれで、バーリのパレーゼ空港に降り立つ私…


 

Pensione Giulia ★★
Via Crisanzo 12 BARI 90,000L


運ちゃんとしゃべりながら(乗客が少ないバスの運ちゃんは超しゃべり!)お昼過ぎにバーリ中央駅に到着!ココに降り立つのは8年 ぶり!だから初めて来たのと変わりないお上りさんの私(笑)

で、問題だったのがホテル!●●の歩き方にも駅前にホテルは少ない!と書かれていたのだが、大きなビジネスタイプが1軒だけで「本当」にホテルが無 い!そんなとこには泊まりたくなかったので、ガイドに載ってた3軒ほどが一緒に入ってる建物に向かい、その2階にある「Pensione Giulia」にお世話になるこ とにした。

2つ星にしては高めの9万リラだったが、個室シャワーだったし朝食もたっぷり!で居心地的には十分満足できる所だった!

※ちなみに個室シャワーとはシャワーカーテンじゃなくて仕切りがキチンとある箱のシャワー室!カーテンだとベタベタくっついたりしてキモチ悪いでしょう?(笑)


そいでもって、これも良かったのが、絵のような「送風機」が設置されてたこと!こんなん見たの初めてよ〜♪いったら扇風機みたい なモンで、ゆっくり左右に動いて風を送ってくれるの!クーラーなくても、とってもキモチよく寝れた!洗濯物もよく乾いたしね!(笑)

その中でびっくり仰天するモノを発見!フランスの大手チェーンスーパーのカルフールが、どう見てもしっくりこないトリコロールの 看板を掲げているではないかっ!?

昨年、大阪にも鳴り物入りでオープンしたスーパーが、こんな南イタリアまで牙城を築いているとは…「ねえねえ〜カルフールって行った?」と運ちゃん に聞くと「いや〜行ったことないけど、この辺りには店がないからね〜」それでもおフランスのスーパーにイタリア人が行くなんて信じられないよぉ〜!

空港から市内までのバスは、だぁ〜れも乗ってなくて独り占め!しかも運チャンは、私が乗り込むと、後の人を待つ気配もなく待って ました!とばかりに発車する。

「どうして誰も乗ってないの?」って聞くと「みんな車で帰るからね〜」だって!言われて辺りを見渡せば、どこまでも続く平野とオリーブ畑。そしてい かにも郊外らしい集合住宅地。バーリは南イタリア一の大都市だが、都心をちょっと離れると、まだまだ田舎…車が人々の足になっている感じである。

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