方向オンチではあるが「こっち!」と思うと、ためらいもなく足を進めるのが私。ヤバそうな通りに入っても危ない目にあった事がないのは、 この妙な自信からか?でも「そっちは行き止まりだよ〜」なんて声もかけられる事も多い(笑)

下町の人は、ちん入者に目ざとく、また親切でもある。が、ローマと違い、日本人はおろか、観光客の姿が皆無の旧市街の中で、うさん臭そうに見られる 事も少なくない。夏場の事で、戸も窓も開けっぱなしだし、通りも自分の家の一部と思ってる彼らにしてみれば、私は土足であがってきた異国人。真っ黒な瞳 で何やお前は?と見られるとちょっとコワイ。イタリア人とて誰もがニコニコと愛想がイイわけではないのだ。

でもそんな時、一言あいさつを投げかければ、能面のようだった相好が崩れて、笑みと一緒に相手も同じ言葉を返してくれる「ボンジョールノ」と。 その瞬間、お互いの緊張が解けて、あったかい空気が生まれる。たった一言交わしただけなのに、握手してハグしたキモチになる。

だから私は必ず挨拶をする。BARでオーダーする時も、道を聞く時も、切符を買う時も…イタリアへ旅行に来る人なら(多分)誰でも知っているだろう、 この簡単な一言を口にするだけで、10倍ステキな旅ができるんである。

新、旧ふたつの港に挟まれるように突き出ている旧市街の周辺には、湾岸線をのぞむ美しい散歩道が延びている。

これが守護聖人?いやいやサン・ニコラ教会のファサードの柱を支える2頭の「カバ」。ガイド本に載ってたんだけど 「何でカバやねん!?」って是非とも見てみたかったモノなんです(笑)しっかし、どうしてカバなんでしょう?でも絶対由来があるはず!う〜む知りたい!

新市街と旧市街、ふたつの顔を持つバーリだが、その趣は全く対照的だ。碁盤目のようにキレイに区画された新市街には高級ブランド ショップが軒を並べ、歩行者天国である目抜き通りには、そぞろ歩きを楽しむ人足が絶えない。その賑やかな様を見ていると、ナポリより治安が悪い…とまで 言われる物騒なバーリの姿は全く感じられない。

しかし旧市街に足を踏み入れると、様相が一変する。車も入れない細い路地が幾重にも延び、迫りあった建物が左右から圧迫してくる。ここが地元の人 でも懐中物に気をつける…というバーリの旧市街!でも私にとっては、こうゆう場所こそが街の顔!ということで今日は一日旧市街を散策することにした。

イタリアでは、どんな小さな通りにもちゃんと名前がついてるけど、5分もたたないうちに、ココでは地図は無用ということに気が付く。元来、地図を見 て歩くのが得意でない私、かえってややこしくなるので、本はカバンの奥底にしまいこんでしまった。

なぜかというと地図を見て通りの名前を見ても、頭を上げる頃にはその名を忘れてしまってるからだ。いや、忘れるならまだしも、全然ちがう名前に仕立 てあげ、自分で迷宮入りしてしまう事がすこぶる多いんである(笑)例えば Via Capuano(カプアーノ通) という名前なのに字ヅラだけササッと見て Via Cavour(カヴール通)と勝手に「思いこんで」しまうのだ(笑)ちなみにこの2つはイタリアでは大変多い通りの名前。でも言い訳にはならない(笑)

しかし、こんなオバカな私でも、野生的方向感覚は抜群で(神様はつくづく公平だと思う)適当に歩いて迷子になった事がない!エッへん! (実は1度ある)だから大都市より、こういった小さな町や通りをプラプラ歩くのは大好き(地図を見る必要がないから)なのだ(笑)

 

 


バーリの守護聖人であり、またサンタクロースの名前でも知られるサン・ニコラを祭るサンニコラ教会は、ローマのソレと比べると、知らずに通 り過ぎてしまいそうになるほど簡素なつくり。あいにく中は結婚式の真っ最中で、後ろからソッと中を垣間見ただけだったが、これまた質素な装飾の中での式は、かえって厳粛な雰囲気でよかったなぁ〜

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