町の奥、プリンチペ・ウンベルト通りを歩いてみると、豪華で華麗なバロックやロココ調の装飾を持つ教会やパラッッオが軒 を並べ、私を驚かせる。人々の家がいたってシンプルだから、その様変わりに一瞬びっくりするが、小さな通りのこと、教会もパラッッオもこじんまり として、等身大で触れることができる。首が痛くなるほど見上げていなくてもイイし、優雅な曲線や、どことなくユーモラスな彫刻の表情さえじっくり 眺める事ができる。迷路で歩き疲れた旅人のために、こんなステキな演出をも用意してくれているM・フランカは、決してロマンティックな白い町だけ ではないのである。
手のカタチが「キョンシー」ぽくって笑ってちゃう!
いっらっしゃぁ〜い!って(笑)えっ?ちょっと違う?(笑)
バロック建築ってデコラな中に
こうゆうお茶目な彫刻があるのが楽しいんだな〜

おシャレなBARだったからか、いろんなトッピング付!コレがまた乙女心をくすぐるのだなぁ〜クスクス
 大事件勃発!寝過ごすとソコは… 

帰りのプルマンの中。しばらく外を眺めていたのだが、だんだん眠くなってきた。ターラントまですぐだし、 がんばって起きてよう!と思ったのだが、そうゆう時に限って睡魔はしつこくタチが悪い。でも列車でもバスでも終着点に着く頃にちゃ んと起きれるのが私の特技?だったから、そのまま眠ってしまった。グッスリと…。

そして…ガックンという振動でフッ!と目を覚ました私の目に映った光景は…プルマンがたくさん止まった、ただっ広い駐車場。??コ コはドコ?私は誰?じゃないが、この場所がプルマンの車庫だった…という恐ろしい事実に気が付いた時は、まさに運ちゃんがバスから 降りようとしたその瞬間だった! 「ま、待って待って!降りるから!降りる!降りるぅ〜! 」絶叫する私に運ちゃんが腰を抜かすほど驚いたのも無理はない!無人のプルマンを車庫に戻し、帰宅しようとしていた矢先、 後部座席からナゾの東洋人がわめきながらスッ飛んできたのだから(笑)「き、キミは誰だ? なんで乗ってるんだ??!!」「寝てて気づかなかったんだよ〜」「何てこったい!!(運)」「何てこったい!!(私)」

ちゃんと起きてなきゃダメじゃない!とか(一応)怒られた後で(笑)「さて、キミを送っていかなきゃね!」ということになり、 この親切な運ちゃんは自分の車を回してきてくれた。

非常に紳士的だった彼、ステーファノは「私はもう45歳で妻子もいるから安心して乗ってくれ」と車に私を乗せる前に神妙に言ってくれたのだが、 状況も考えずに私は思わず吹き出しそうになってしまった。こんなに丁寧な人は初めてだ〜って(笑)きっとそうゆう風にでも言わないと私が車に乗らない と思ったのかな?(足がないから絶対乗ってたよ!(笑)

最初はショックでボー然愕然としていた私もこの頃になるとすっかり調子を取り戻し(反省の色なし!)今日歩いたMフランカとかの話で楽しくドラ イブをしてホテルの前まで送ってもらってしまった(笑)ちなみに車庫からホテル前、ターラント市内までは15分くらいだったので、ホントにありがた かった。


それにしても冷や汗ものの出来事だった。あのままコンコンと眠り続け夜になってたら私は一体どうなっていただろう?真夜中にプルマンのクラクシ ョンを鳴らし続け、助けを呼び、一躍時の人になってたに違いない…フム…というアホな事を考えるよりも、それ以後、こんな私でもビビってプルマンで寝 るのがコワくなってしまった(笑)いやぁ〜みなさんも気をつけてくださいね!

寝過ごさない方法
ひたすら起きている…のはもちろん(笑)運転席の後か右側の席に座り(運ちゃんの視野に入る席)私はココで降りる!という事を運ちゃんを初め回りの人に言っておく…ことかな?コレでアカンかったらもう祈るしかありません…

最後にとんだオチがついたけど(笑)半日散策にはもってこいの楽しいMフランカへの小旅行だった。
帰り際に珍しく日本人のカップルに会ったけど、そう、この町は、恋人とゆっくり回るにはぴったりの所だと思う。
こジャレてて、静かで、手の平サイズ。
時間に追われて走り回るより、BARでおしゃべりしてるのが似合う町。
そして妙に花が似合う町でありました…

 

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帰りのプルマンを待つ間、BARに入って一休み。ここでプーリアに入って初めて「グラニタ」をオーダー。日本のかき氷そのもののよう な形態で出てきたソレのウマかったことよ!!甘くなく酸っぱくてコレぞレモ〜〜〜ン〜〜って感じ(笑)疲れも乾きも一気に吹き飛び まっせ〜というような美味!であった!

今度の旅では友人と回ったアッシジでも口にしたのだが、今思うとアレは何だったんだ?というような味の違いに、あぁ〜コレを友人に も食べさせてやりたい…と涙を流したのでありました(笑)ごめんね〜Kちゃん(笑)