せっかくバーリに戻ってきたんだから、前に閉まってた市場へ行ってみる。さすが港町「魚の市場」って命名されてるけど、遅かったのか?魚類はほとんど終わってた。

その代わり目に飛び込んできたのが、巨大で色鮮やかな野菜たち!赤・黄・青・緑…と、まるで6色セットのクレヨンのようにはっきりした発色で、見ている者にも元気を与えてくれるようだ!

その中で、500g 1000リラ!という驚異的安価のドライトマトを発見!速攻ゲットする!でも1キロ買ったって200円しないんだ〜と思い、また戻って買いに行ったら店のオヤジに笑われてしまった(笑)クソ!

1週間ほどの慌ただしいプーリア周遊だったが、行きたい所、行きたい町に行けて、たいそう充実した旅だった。 果てしなく明るい太陽と蒼い海、ウマイ料理とワイン。特異な風土と歴史。そして私と同じ黒い瞳でのぞきこんでくる人たち。

中部イタリアの旅とは全く違った発見、楽しみがあった。同じイタリアとは思えないくらい、違う一面 に触れることができた。 そして、私はこの地がすっかり気に入ってしまった。知ってしまったが故に、もっと知りたくなってしまった。

しかし、今はローマへ向かう列車の中。外を流れる無骨なオリーブ畑も、いつしか麦畑になり、住宅地になる。太陽の光はちょっぴり霞がかって、空気もにごっていく。どんどんプーリアから離れていくのが悲しくなってくる。

トントン…隣りの女性が、私の肩を叩く。「一緒に食べない?」とポテトチップスを差し出す。「ねえねえ、アナタはローマへ帰るの?」「いいえ、実家は……」話が続く。彼女はプーリアの人だった。何かうれしかった。そうだ、彼女に私の旅の話を聞いてもらおう。

「また帰ってらっしゃい」終着駅テルミニで、彼女はそういって私を抱きしめてくれた。そう…またいつでも来ることはできる。それまで、バイバイ!プーリア!蒼い海よ、蒼い空よ、輝く太陽よ!

遅くまで買い物して、荷物を置きにいったりしてる間に、すっかり遅くなってしまったんだけど、市場近くの感じのよいオステリアで最後の食事を…

正真正銘のオステリアで(中には名前だけで実は高級な店もある)座ると注文する前に、ワインとパンと前菜がどっかと運ばれてきたのは嬉しかった!黒板に書かれたメニューも、前菜・プリモ・セコンド・デザート…と「それだけ」つまり、このカテゴリで、できるものが今日のメニューになるワケなんである

前菜はウムを言わさず持ってきた野菜と魚のマリネ、てんこ盛りのジャガイモ、そしてオリーブとなぜか生のトマト(笑)プリモは貝の形をしたパスタ、そして問題のセコンドなんだが、なんかの魚とタコがある、っていうから「じゃあ〜タコ!」って頼んだんだけど、この時点でかなり満腹だった私は「どんなタコ?大きいの?小さいの?」って聞いてみたのだ。

店の親父さんこれを聞いて「じゃぁ〜自分で見てみなよ」(ぶっきらぼうだが決して怒ってるワケじゃない)って厨房に案内してくれたのよね〜(笑) で、見せてくれたのは拳骨くらいの小さなタコ!はぁ〜よかった〜コレなら大丈夫だよ〜って思った私の表情を見て安心したのか、5.6匹つかんで焼こうとするから「ちょ、ちょっと待ったぁ〜〜!!」ってストップ!「2匹だけ、2匹だけ焼いてよ〜」ってお願い(懇願に近い)(笑)

何をどうしたらそんなに育つの?と思ってしまうほど、丸々プクプクの健康優良児たち(笑)でもこの太陽だもんね〜たとえ、同じ大きさ、同じ色でも、ミラノの野菜より絶対ウマイはず!!って南ビイキの私は思ってしまう

→こちらはホテル近くの食料品屋さんのお兄さん。私の大好きなサラミを買った時にパシャリ!コレはカラブリア名産の唐辛子の入った真っ赤かの激辛サラミで、ワインやビールがいくらでも進む逸品なんである!(笑)

もう旅も終わりだから、買い物に対するタガがはずれてしまったみたいで、夕方から市内で、カバンやらクツやら財布やら、あれよあれよという間に買い込んでしまった(笑)コレって果 たしてリュックに入るのだろうか?うぅむ〜考えたくない…(笑)

バーリって絶対おすすめ!買物天国!意外にも(失礼)グッチやヴィトン、エルメスにフェラガモって、そうそうたるブランド店がズラリ!並んでるのよ〜! 客は少ないし、こうゆう所の店員さんは総じて親切で丁寧だし、ゆっくり物色できるはず! 他にも、高級・中級とあらゆるカテゴリの店がたくさんあって、ブラブラするには最高!だぜ!

■バーリの市場近くのとあるオステリア
■ワイン、前菜の盛り合わせ、オレキエットのようなパスタ、タコのグリル
スイカ、チョコレートアイスバー(なんちゅ〜献立や)
■約25000
L ■満足度★★ ■満腹度★★★★

 

チェッ!2匹だけかよ!って思ったかどうかしらないけど、焼かれてちょっぴり縮んだタコさまが無事運ばれてきてホッ!それでも平らげるのには苦労した(笑)

あぁ〜食った食った〜さぁ〜早く帰って荷造りしなくちゃ!って思ってたら、スイカが2キレ、ドン!と運ばれてきた!うへ〜!もしかしたらココはいらない!っていうまで運ばれてくる、恐怖のベルトコンベヤオステリアなのか??(笑)

でも目の前にあると、ついつい食べてしまう悲しい性で、ペロリ!と平らげて(笑)今度こそ本当に勘定して帰ろう!って思ったら!!!ぬ ぅわ〜んとお次は「チョコバー」が出現!棒付きチョコがけのアイスクリームね(笑)ニュッって目の前に突き出されて、いらない!って言えばイイのに、意志とは反対に手がのびてるこの事実!コワイ!

んなワケで、私はこの店の「フルコース」を平らげてしまったのである!それでも1500円ほど!の激安!そして量 はともかく、ウマイ店でもあった。

しかし、あまりの満腹さに、一刻も早くホテルに帰りたいのに、ぐる〜っと大回りして、散歩しながら帰らなければならなかった…合掌…(笑)

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ちょいとキザな終わり方をしちゃったけど(笑)(照)それだけプーリアはステキだった。また必ず行く!行く!行く! そしてココでプーリア日記は終わりです。最後まで読んでくれた人ホントにありがとう!次は2002年の旅日記がありますので、そちらもよろしく!(笑)