城壁に囲まれた小さなエリアは、いわゆる旧市街。中心に位置する広場から200mも歩けば、すぐ外に出てしまう!なもんで、町に入ったり出たりしながら歩き回る私たち(笑)
小さな町なのに人に出会わない…スポレートでは観光客もいたけど、ココには全くいないようだ。子供たちの嬌声すら聞こえないが、心地よい静けさが漂っていた
夕方、スポレートからプルマンに乗ってモンテファルコへ向かう。ひなびた道は、なだらかな平野、小麦畑、ヒマワリ畑…そして名も知らぬ 小さな町を、絵本のページをめくるように広げて見せてくれる
今夜泊まれば、明日はローマ。そしてウンブリアの旅も終わりとなる二人は、珍しく(笑)寝ようという気持すら浮かばず、ウンブリア最後の風景を目に焼き付けようとしていた
1.5キロ足らずの城壁に囲まれたモンテファルコは、本当に手の上にのっかりそうな小さな小さな町である。しかし、中世の面 影を残す街並みと、丘陵地帯から見渡す肥沃な大地のパノラマを有することから「ウンブリアの手すり」とも呼ばれている美しい町である
以前もスポレートとセットで来たのだが、是非泊まってみたい…と思ったので、今回の旅のラストを飾る町として大抜擢!されたのである(笑)
シーズン中のロケーションは最高だが、その分、冬は厳しい。身を切る突風と雪の中で、私は凍ってしまいそうだった(笑)だから初夏のモンテファルコの美しさにはびっくりした!!
ナイフのように鋭かった風はやわらかく頬をなで、灰色の空は緑の大地の従え、サンサンと輝いている。 住人たちはもちろんそのことをよく知っているのだろう。ベストシーズンを祝うかのように、通 りに溢れる花が絶えることなく町を飾っていた。