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「表紙のお話」にも書いたように、この街にはちょっとした思い入れがあるので、朝からワクワク!初めて行くんだけど、20年振りに会う友人と待ち合わせしてるような心境(笑)が、列車から降りて駅から出ると、一刻も早く着きたい私のキモチを打ち砕く光景が目の前に広がっていた…
BARでもう5杯もエスプレッソを飲んできました…みたいな退屈顔の人たちが、小さな駅前広場のバス停の前に立っているではないか?! し、しまったぁ〜〜!イタリアの小さな街、特に丘陵地帯に建つ街は、たとえ列車の駅があっても「中心地」まで恐ろしく「遠く」人を運んでくれるバスは無情なまでに少ないのだ! オストゥーニがそうゆう街であることは知っていたはずなのに!!あぁ〜〜!!なぜプルマンで移動しなかったんだろう?!
日帰りではないので、家財道具が一式詰まった背中のリュックが急に重たくなったが、ココは仕方ないので気長にバスを待つことにする… 運が良ければスグ乗れるんだろうけど、その時間は神さまもご存じない魔法の国である(笑)調べてたワケじゃないけど、レッチェから絶対プルマンが出てるはず!?(ホンマか?)
細い道をエッチラオッチラ登っていって辿り着いたのは、お城を改造したオストゥーニ唯一の4つ星ホテル!恐る恐る中に入って「泊まれますか?」って声をかけると、白服のボーイさんならぬ 、掃除中のお姉さんが「あ〜らいらしゃい!」あれえ〜??(笑)★は4つでもスタッフはとってもフレンドリー!(笑)
「一人なの?じゃあ〜ココがイイんじゃないかしら?」と、テラスからの眺めが絶景のツインに案内してくれて、快諾すると「泊まり客はアナタだけだから、他の部屋も見て回ってもイイわよ」ときた(笑)もちろん開いてる部屋は全部見て来た私(笑)
それがね〜どこもとってもキレイでステキで、ある部屋なんて天井が丸いドーム型!「これぞ新婚部屋!」ってな雰囲気だったよ〜(笑)
そして、このお姉さん、両替する銀行の場所を尋ねたら「私ももう帰るから一緒に行ってあげるわ」と窓口まで案内してくれた!通 りをしゃべりながら一緒に歩いてると、なんかこの街の住人になったみたいで、すごく楽しかったよ!(笑)
30分近く待ったバスに乗って、旧市街の中心地、リベルタ広場に到着。まずこの重い荷物とおさらばしなくては…とホテルを探す。この街の情報は日本ではまだ皆無に近いのだが、唯一ホテルだけは行った人から教えてもらってて、是非とも泊まってみたい!と考えていたのだ。
といっても地図も何にも無いからキョロキョロしてたら、角に立ってた婦警さんを発見!こうゆう外に立ってる警官の人って、まだ10代?ってなくらい幼い風貌の人がいるんだけど、彼女もそうで、黒い目をクリクリさせながらホテルを教えてくれた(笑)