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東西に細長く伸びた旧市街は、小一時間で回れるほどこじんまりとしているが、古びているけどしっかり時を刻む時計台や、磨きぬかれたガラス板に大切に囲われた聖母子像など、フト目にするモノたちに思わず口元がほころぶ。こうゆう通りは歩けば歩くだけ、見れば見るだけ楽しい発見がある。

平凡な通りに突如出現した立派なパラッツオは市立美術館になっている。黒地の壁画というのも珍しいし、だまし絵風に描かれた細部も要チェック!

町の西側に位置するこのポルタ・ヌォーヴォをくぐると旧市街。渡り廊下のような橋を渡っていくのがまたグ〜♪なんかワクワクするじゃない?(笑)

 

操舵輪のような円蓋のつっかい棒?が1本欠けてる!!気になる!気になる!

5時も過ぎると、1日の後半を楽しむかのように公園や通りに人が溢れてくる。涼を求めジェラートを買ったBAR横の広場には、まるで地底から湧き出たかのように(今まで何処におったんや?!)手持ち無沙汰のオヤジ連中が集まり、一種異様な光景だった(笑)

カルチョ談議か政党批判か、夕げまでの暮れなずむ、この時期一番心地良い時間を、そうやって過ごすのだろう。

イタリアではごくごく普通に見かける光景だが、慌ただしく町を後にする私たちを蔑むかのように、穏やかな時間がそこには流れていた。