サンタァンティモから、のどかな山道を走ること30分。モンテ・オルヴェート・マッジョーレへ向かう。濃い緑の木々の間から、立派な僧院が見え隠れしている「アッ!見えた?見えた?」そんなコトをいいながら車を走らせるのが楽しくて仕方ない(笑)もうこの車と私は一心同体だ!って感じ(外は汚いけど…)(笑)
ここモンテ・オルヴェート・マッジョーレも、サンタァンティモと同じベネディクト派の修道院で、もっと規模が大きく、美しいフレスコ画の大回廊で有名である。だからか、立派な駐車場もあり、たくさんの人と車が来ている
そして、その大回廊の絵を手掛けた画家ソドマは(一部シニョレッリの手もあり)相棒Kちゃんの大のお気に入りで、車でしか来れないこの場所は、今回の旅の一大イベントだったのだ(彼女にとって…)(笑)
というのも、私には、あまりにお耽美な画風のソドマは、正直苦手。キライじゃないけど強いて見ることもない…みたいな(笑) でも、その大回廊に入ったとたん、おぉ〜て声をあげてしまった!ホントに一面壁画!しかも色がキレイ!
あんまり好きじゃない優柔不断な色遣いが(優しいともいう)、あんまり好きじゃないナヨナヨした人物描写 が(繊細ともいう)が、日の光に映えて、目に心地よいアンニュイさを漂わせている。 薄いセロファンかオブラートに包まれた一大絵巻…という感じで、壮大だが重くない
ねえねえ〜思ったよりステキだねえ〜ってKちゃんに言おうとしたら、彼女はすでに「自分とソドマの世界」に入り込んでいた(笑)
※ちなみに数少ないソドマの画は、シエナの国立絵画館で見ることもできる