声の主は小さな男の子を連れた若いパパ。足元を流れる温泉にあわせて、石で「イス」が作ってあって、そこに座って足湯を楽しめるようになっているのだ。なるほどぉ〜!ありがと〜♪車に戻ってサンダルとタオルを持ってきて(用意だけはイイ(笑)彼の隣りに座ってチャポチャポ!
お腹もショッピング欲も満足してモンタルチーノを後に。アグリに帰る途中で、バーニョ・ビニョーニという温泉地に寄っていく。なんと今日4つめの町!車ってなんて便利なんだろう!クス!そして初めてのテルメ!イエ〜♪(笑)
ココは温泉だけ!というホントに小さな町だけど、その歴史はルネッサンス期まで遡るほど古いという。中まで車を乗り入れ降りると、ほのかな硫黄臭が…う〜〜ん!イイね〜♪
町の端の断崖から川湯を楽しめる?…という乏しい情報源を頼りに、ソレらしき岩山を下っていくと…アリャりゃ!門が固く閉ざされている。
上から見下ろすと、階段が下まで続いて、清流が流れているのも見えるんだけど(アソコでバチャバチャするはずだったのに!)どうも時間が遅かったみたいで閉まってしまったらしい!がぁ〜〜ん!
町の中心に鎮座するのが、今も湯煙も上げるルネッサンス期の浴槽だ(見学のみ)シエナ生まれの聖女、サンタ・カテリーナもココを訪れたという、由緒あるモニュメントである(私たちは足湯に没頭して訪れるのを忘れていた!(笑)情けない話です…ハイ…)
このサンタ・カテリーナ、幼少の時に見た幻視体験が元でドメニコ会の修道女となった。貧者・弱者を救う一方で、当時アヴィニヨンにあった教皇権をローマに帰還させるよう皇帝を説得させたり、対トルコ十字軍の指示を積極的に指示した、なかなか行動派の人でもあった。これらに用いた381通の書簡から、彼女の画は十字架と書物、もしくは百合を手にした姿で描かれている。
シエナのサン・ドメニコ教会には彼女の頭部が(!)聖遺物として納められており、シエナの、そしてイタリア共和国の守護聖人として、人々の厚い信仰を集めている
●写真参照/冊子「シエナの大地」より
彼はシエナの近くに住んでいて、時々、こうやって足湯を楽しみにくるらしい「日本にも温泉があるんだよ」などとしばらく話した後、ちょっとはにかみ屋の息子を連れて帰っていった。
無色・ぬるめで、温泉というにはちょいと物足りない湯質だけど、ズッと浸かってた足の所が、寝る前に触ってもツルツル!だったよ!!おとなし気なお湯だけど、実力十分!と見た(笑)
でもって、長い夏の1日がようやく終わりかける頃で、日がだんだん沈んできて、風も涼しくなってきて、シチュエーション的に最高の時間だったので、すごく気持よかった!!(昼だと暑くてやってらんないと思う)あぁ〜今ここに一缶のビールがあったら…って思っちゃったよ(笑)
浴槽やプールの後ろに写ってる小山のようなモノが、この塔である。テルメの帰りにちょっと寄ってみたんだけど、この周辺には、こうゆう物見の塔や小さなお城、城壁などがたくさん残っている
シエナとフィレンツェが戦ってた!ような時代に、領地を守る要所として活躍してたんだろう。今は立派な展望台として、平和なトスカーナの大地を見せてくれます