イタリアのハートと称されるウンブリア州。
その緑あふれる平野に悠然とそびえ建つ丘の街アッシジは
イタリアの守護聖人S.フランチェスコの生地として、世界各地からの巡礼者が後を絶たない

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ホテルのテラスからの眺め…本当に一服の絵画のように清らかで美しい風景が広がっていた…

列車でもプルマンでも、アッシジに向かう人びとは、丘陵地帯に要塞のごとく現れるサン・フランチェスコ教会の全容を目にする。回りの牧歌的な風景に相対して、そのスケールの大きさと荘厳さにひととき我を忘れる。

簡素な外観ながら、内部は迷路のように入り組みまた広大な教会は、上下二つに分かれた独特な造りになっており、その下部に聖フランチェスコが眠っている。

上部にはジョットの描いた「聖フランチェスコの生涯」が並び、彼の生涯のごとく清らかなタッチで描かれたみずみずしいフレスコ画を見ることができる。

陽光が燦然と降り注ぎ、明るく温かい空気が満ちたこの場所では、飾らないジョットの筆致とともに某かに祈りを捧げたくなるような心持ちになる

 

巨大な教会だが、正面ファサードはいたってシンプル。唯一存在を主張しているバラ窓が、光を浴びて細やかな陰影を造りだしている。

初めてアッシジに行った時に泊まったHOTEL SPASIO
平野を一望できる絶好のロケーションで、サン・フランチェスコ教会の回廊が真横に続いていた。多くの国賓も泊まったという由緒あるホテルは、アッシジの街のように歴史と伝統を感じさせてくれた…