決してアクセスが良いとはいえないアッシジへの旅は、入念な計画が必要だ。が、できるなら1泊してゆっくりしたいもの…

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この街では1軒のBARでさえ1枚の「絵」になる
地震の記憶も新しい今、私が見て、感じた街並みが、そのまま生き続けていることを願ってやまない

※これらの写真は全て地震前に訪れ撮ったものです

 

アッシジはまた歩いても楽しい街である。教会を見ただけで帰ってしまうには余りに勿体ない。

小さな石を積み上げ造られた壁、足に小気味よい刺激を与える石畳、どこへ延びるのか路地裏から続く階段、そしてこじんまりとした土産物屋。

中心から離れれば離れるほど、時間の歩みは遅くなり、静寂が自分を包みこむのがわかるだろう…

訪れる人を誘うかのように延びる階段。フラフラと吸い寄せられるように上がっていく。不思議なことに途中誰にもすれ違わない。まるで今この街にいるのは自分ひとりだけのような錯覚に陥る。

頂上には朽ちかけた要塞跡があった。眼下にアッシジの茶色い瓦屋根と、ウンブリアの大地が広がっていた。

サン・フランチェスコが見た風景と変わらない風景、そして空気…そう思えて仕方なかった

 

見事に続く屋根ヤネ屋根…そして煙突…
瓦の配色もなんてステキなんでしょう!
画家は絵筆を握り、写真家はカメラを向け、
旅人は足を止めるアッシジの屋根