人と車が溢れ、騒々しく物騒
時に新しいモノが旧いモノを圧し、それが見苦しく見える
それでもひとたび街の中に身を落とせば、
イタリアでこれほど魅力的な場所はないと思う

最先端の今と、実存する何千年という歴史が、
危うい、しかし絶妙のバランスで共存する街ローマ

不完全なモノほど人々に愛される
排気ガスに汚れた空気にしかめツラしながら歩いても、
やはり愛さずにはいられない、
ローマとは私にとっても永遠の都である

 

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バロックの巨匠ベルニーニが手掛けたサン・ピエトロ広場は、そこに足を踏み入れた時から、神への対峙が始まっているかのようにドラマティックだ。両手に抱かれるように広がる284本の柱列が、ある一点に立つと1本に見えることを知った時の驚きといったら!まるで手品!何度も場所を変えて見入ってしまった!(笑)

↓人間がこの大きさである!信者でなくても圧倒されるよね〜巨大といえば、日本では大仏殿?だが、大きさだけでなく、木と石の文化、肉と米の違いがモロに出ている!と思わない?(笑)だから余計びっくりするんだろうな〜しみじみ…

その大きさに、その壮麗さに、その神々しさに、私は真剣に「神」の存在を信じてしまった!生まれて初めて畏怖の念に打たれた場所だった!

ミケランジェロは私が大好きな芸術家の1人だが、彼の作品の中で一番好きなのが、画でも建築でもない、若干25歳で作成し、天才の階段を駆け上る出世作ともなったこのピエタ像だ。石から彫りおこされたとは思えないやわらかな線、表情は、まさに「ピエタ〜慈愛〜」そのもの。

こんなに美しい彫刻を見たのは初めて!というくらい感動した!とにかく初めてバチカンを訪れた時は、感動の連続!そして嵐!だった!