多分にもれずレッチェの駅前もすごくアッサリしてて、エッ!と思うけどチェントロ(市内)まで足を運んでいくと、どんどん街の顔が変わってきて、ソレが思ってた通 りのイイ感じで自然に顔がニコニコしてくる(笑)
まずは街の中心、サントロンッオ広場まで行ってみる。イタリアの街の中心って絶対広場なのよね。 街の顔なわけ。だから広場の雰囲気や様子で、その街がわかるくらい象徴的な場所だと思うんだけど、 レッチェのソコには、立派なローマ時代の円形闘技場があってビックリしちゃった!
だいだいこうゆうモノは街のちょこっとハズレにあったりするんだけど、こんなド真ん中でご対面 したのは初めて!(笑)しかもすこぶるコンディションがイイ!しかも未だ発掘作業中!ひえ〜!でも完全に発掘・修復できたら、コンサートもオペラもできるくらい立派でした!
ターラントからブリンディシを経由してレッチェへ。ギリシャとイタリアの南の玄関口であるブリンディシでは、ギリシャへ渡る若者たちが大勢降りてしまい、列車の中が急に静かになってしまった(笑)
レッチェは今回のプーリア周遊で最も楽しみにしていた街の一つなので、ロクに寝れなかったターラントを早々と出発して11時には到着!(笑)でも初めての街には絶対早く入りたい!
コレは一人旅の鉄則だぁ〜!
「バロックのフィレンツェ」とも呼ばれるレッチェは、絵画ならぬ
バロック建築の宝庫として、南イタリアで最もエレガントかつダイナミックな街 として知られている。建築に関しては
全く無知な私だけど、だからこそ絶対来てみたかった街だった。だって「バロックのフィレンツェ」だなんて一体どんな
所だろう?って思うでしょう?(笑)
そんな私をまず出迎えてくれたのが、この変な円柱?!なんでも貴族たちが自宅のパラッツオのコーナーに、家の
紋章などを意匠した柱を建て、地位の誇示や建築物としての象徴性を高めたのが始まりだとか…それが庶民の間でも流行
り、裕福な商人たちも自宅の角を円柱で飾りだした。
それはとってつけたようでハッキリ言って違和感だらけ!こんな柱なんて意味ないもん!(笑)でも路地を曲がった
所で急に目の前に現れると、おぉ?!ってびっくりする。公共の道だけど、外だけど、なんかパラッツオの一部みたいに
も見える。この意外性と、誇張された表現方法で、単純な都市空間をドラマティックに演出する!…これがレッチェのバ
ロック建築の大きな特徴なんだそうだ!
ムム… 確かにこんなの他の街では見たことないでしょう?この後も私をビックリさせるモノが、この街には確かにた
くさんあった!「バロックのフィレンツェ」その名はダテではなかったんである!(笑)