拍子抜けするくらいおとなしい造りだったレッチェのドォーモ!でもでもファサードとかよぉ〜く見ると、繊細な彫刻で飾られて
いるのがわかる。
硬質な石とは思えない、実に細やかな描写は、まるで軽石に彫ったような独特の柔らかさを感じる。これがココで採れる石の特徴だそうで、レッチェ
の街の多くの建造物は、マエストロたちが腕によりをかけた作品で雅やかに飾られているのだ。
■Alle
due Corti Corti dei Giugni 1 Lecce ■お一人様 25,000L ■オレキエッティとマッケローニのポモドーロソース、 本日のお勧め(肉団子?)水、エスプレッソ ■満足度 ★★★★ |
近くを通るたび「どぅ?おいしい?」「もっとパンが欲しい?」とマメに声をかけてくれるお姉さん。小さな店ならではの気取らぬ 雰囲気が、食事を2倍美味しく感じさせてくれる
家族経営の店なんだろう。娘さんらしい女性とオーダーを取り決める。
今日は絶対パスタ、それもプーリア名物の耳たぶパスタ、オレキエットを食べたかったので注文すると「マカロニも美味しいから一緒にどう?」と言われ、
2種類の盛り合わせ?をプリモに。
茹でたパスタにどっさりかかったトマトソース…というごくごくシンプルな一皿なんだけど、オレキエットがジャストアルデンテ、マカロニはちょっと固め、って、茹で具合がそれぞれ違うのよね〜コレが!だから口の中で「あっ!今はマカロニ食べてるよ!」ってわかるの!ちょっと感動してしまった(笑)手打ちのパスタもモチモチツルツルで、結構な量
だったのにスルスル平らげてしまう(笑)
セコンドはというと「今日のお勧めは●●●よ」とコレも助言に従って頂くことにしたのだが、
●●という意味がわからなくて、出てくるまで楽しみ!にしていたら、肉団子?だった(笑)オリーブやケッパー他いろいろ入ったミンチ
ボールを揚げて、トマトソースの中で煮込んだ1品だ。たっぷりかけたチーズの糸と一緒にホクホク食べる。が、コレがデカクで(直径5センチくらい!)
しかも3ツもあるから、最後は食べ切るのに必死だった(笑)
奥の厨房が見える席で、大鍋をかき回すおばあさんの姿が見え、思わず笑みがこぼれる。 この店は開店前にチラリと店内を見て、真っ白なクロスやゴミひとつない床に好印象を持ち「絶対ココはウマイ!はず!」と思って来たのだ(笑)
上の店の住所をちょっとよく見てみると Corti dei Giugni となっている。viaでも corsoでもない(どちらも通りという意味) corte( Corti は複数形)とは、建物と建物の間に生じた小さな空間、中庭という意味で、レッチェをはじめとするプーリア地方の街に多く見られる特徴 的な空間なんだそうである。
車も入れない迷路のように入り組んだエリアでは、必然的に住居スペースが手狭になってくる。そこでこの「corte」が、みんな の共有地として、集会所に、遊び場に、そして洗濯物を干すスペースとなって、限られた空間を活かし、助け合った生活をしている。
つまりココには長屋のような親密な人間関係が成り立っていているわけで、隣近所の顔もロクに見かけない現代の生活からすると、 なんともほんわかと心和む光景である。そしてそうゆう風に見せてくれる南イタリアの素朴さが、旅人の目尻を下げるんだろうな〜
バルコニーの下に勢揃いしたヒツジ?たち…
見上げて目があった瞬間ギョッとしたよ〜(笑)
パラッツオでも何でもない普通の家だったし、下はBARの建物なのにこのバルコニー!
「今日も暑いでんな〜」「ホンマにね〜」
なんかペチャクチャしゃべってるような表情がオモシロイ!
よく見ると歯をむき出して笑ってるヤツもいる…
ちょっとコワイ…(笑)
というか、かしこまってない所がイイよね〜