期待は大きいほどその反動が大きいが、オストゥーニは、私の想像以上にステキな場所だった。 潮風に包まれ、オリーブの大海に浮かぶ白い孤島は、存在自体がひとつの絵のようだった。 異邦人を無心にさせるエキゾチックさと、半日もいれば気安く溶け込める雰囲気を併せ持っていた。 ひとつの出会いが、遠く、遠く、南の果てまで私の足を運ばせた。でもそうやって旅って大きく成長していくんだろうね…
狭い旧市街をあてどもなく歩いていると、同じ道に何度も出てしまう。同じ人たちにも何度も会う(笑)写 真を撮ってあげたイタリア人カップルや、井戸端会議中のおばさん、子供たち…。何にも悪い事はしてないのに、妙に気恥ずかしくて、挨拶も「あ、いや…どうも…」的に萎縮してしまう(笑)
反対に、朝夕最低2往復するホテル〜広場間の道沿いで見知った人たちには「やぁやぁ!こんにちわ!」と威勢がイイ(笑)ワインを買った店のお姉さんや、初日にお世話になった婦警さんなど、勝手に顔なじみに仕立て上げ、住人気取りで挨拶する。向こうがどぅ思ってるかわらからんのにゲンキンな私(笑)でもそれは、この街の雰囲気がさせてくれるモノ…密かに感謝…
全ての小径は、白い迷宮の住人たちのモノ。階段がイスになり、空間は部屋になり、ひととき人生相談に花が咲く