夏のイタリアでは11時であってもまだ朝なのか、街はまだ眠っているかのように静かである。まぁ〜日曜だし仕方ないか(笑) バーリでもそうだったけど、海や湾をのぞむ散歩道がキレイに整備されていて、実にキモチがイイ!BARでオレンジジュースを 買ってきて、ベンチに座り絵ハガキを書く。

この時間、まだ日差しも軽やかで、セロファンみたいに透明な青空が海と溶け込むようにして広がっている。いつの間にかペン を持つ手が止まってる。心身共に光合成してるそんな感じ。至福のひと時…

 

大きな軍港を持つターラント。真っ青な空の下で見る軍艦は、勇壮というより、かなり場違いな感じを与える。

そのすぐ近くの入り江で釣りを楽しむ人たち…何の魚かわからないけど、次々と釣り上げていく所を見ると、豊かな海なんだろうな…

でもソレを食べるの?と思うとちょっと「…」だって軍港の近くなのに…ねえ?

 

魚屋のマークではなく、ターラントの街の記章。決して大きくない、どちらかといえば地味な街だが、その歴史は古く、 創建は紀元前8世紀頃!にまで遡るという。海の恵みと共に生活してきたのであろう歴史が、なんとなく見えてくるようだと思いませんか?

バーリから列車に揺られること約1時間…ICが止まるというのに、ターラントの駅は思ったより小さく閑散としていた。駅前から延びる通 り には人気のない無人の商店が続き、まるでゴーストタウンのよう!何なんだ?この荒れようは?と不安になりながら足を進めていくと、検討 をつけていたホテルが見えてきて一安心!でもすんごくボロくて大変だったのコレが…詳細はホテルの所で読んのお楽しみ!(笑)

ホテルを見つけたのはイイが、ショボくれた老犬が一匹、留守番をしてるだけで、肝心のホテルの人がだぁ〜れもいない!勝手に部屋をの ぞいても、叫んでも、ウンともスンとも言わないので、隣の魚屋さんをのぞいて時間潰し(笑)

この魚屋、日曜日だというのに店を開けて感心感心!種類は多くはないが、時間からして今朝水揚げしたばかりであろう新鮮な魚貝が並ん でいる。イワシやイカ、タイもどき…エトセトラ…特に大小さまざまな貝類が豊富である。なかなかキレイな店で、しかも兄ちゃんがナイ スガイ!でしばらく話をして再びホテルへ。

今度は意を決して2階の奥まで入ってみると、掃除機片手のおじさんとバッタリ!お互いビックリ!(笑)ココにいたのね〜もうっ!! と早速交渉、というかするまでもなく一晩お世話になることにした。だってね〜ホントにホテルが無いの…この付近…

Sorrentino ★★
Piazza fontana 7 Taranto
35,000L


ターラントってホテルが少なくて、かろうじて大きなのが2軒ほどあるんだけど、ちょっと遠かったので、駅に一番近いこの ホテルを選んだのだが…●●の歩き方にも出てる所で、そこにも書いてあったがホントに古い!そして安い!なぁ〜んと35000リラ!これって 2000円しない!ってコトである!(もちろんテレビ・シャワー・トイレナシ!)

部屋の天井も6段ベットくらい余裕で入るくらい高くて、でも必要最低限の家具しかないから寒々しいくらい広かった。それでもって共同浴室が、 さすがの私も使う気が起こらないくらい汚くて、部屋の洗面所で身体を拭いてその日は我慢した(笑)アレは壊滅的に汚かった…ホント…夜中に トイレに行きたくなったらどうしよう?!って恐かったくらい(笑)

そして決定的だったのが、イタリアへ来て初めての蚊の来襲である!ブンブンワンワンうるさい!かゆい!助けてくれ〜〜!!(翌日勘定してみ たら10近く刺されてた)海沿いの部屋で窓を開けてた私も悪いんだけど(そりゃアカンわな)寝不足フラフラで大変な目にあってしまった… とんでもなく安いホテルだったけど、大きな代償を払った…って感じ(笑)女性にはお勧めできないホテルです…ハイ…って、今コレを書きなが らフト思ったんだけど、どうしてシャワー付きの部屋を取らなかったんだろう??そうゆう部屋もちゃんとあったのに…旅先では思わぬ 「ミス」をするんです(笑)(おかしいな〜?)

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