なんか「字」ばっかだけど、とにかく「初日」はいろいろ「事件」があったから「我慢」して読んでくだされ…(合掌)

暗くてよくわかんなかったけど、道自体はよく整備されてて、多分、昼間走ったら緑の丘陵を抜ける、最高にキモチいい道だったと思う。だけど今は別 !ハイビームしながら、私、前屈みで運転しました!道があってるか不安だし、暗いし、早く着きたいし…その他モロモロの思惑がいっしょくたんになって、口もきけないほど(笑)

しかも何を思ったか、ハイビームをずっと手で押さえながら片手運転してた(よっぽどパニクってたのか?)(笑)そんな道を30分以上走り、町をひとつ抜け(翼よ!アレがパリの灯だ!というリンドバーグの気持ちが痛いほどわかった!町の灯りがどれだけ心強かったか!!ようやくモンテ・アミアータの町に到着!

そんな中、隣りのKちゃんが蚊の鳴くような声でなんか言ってるのに気付いた「えっ?何?なに?」「ちょっとコワイ」「えっ?飛ばしすぎ?」「違う違う、横が…」「横ぉ?」いつの間にか右(測道側)に寄りすぎてたみたいで、よく見るとセンターラインは私のはるか左(笑)コレは、左ハンドルなのに右ハンドルで運転してる…と思ってしまう恐ろしい錯覚なのだ!「ゴメン!ゴメン!」」と慌てて軌道修正するも、フッと気付くと、また右に寄ってる(笑)1本道ではこうならないんだけど、なぜか2車線の道では度々寄っては友人を恐怖のドン底に陥れてしまった私でした(笑)

こうゆう道での他の車の速いこと!速いこと!点で現れ点で消えてく。キィ〜〜ン!ってホントに弾丸みたい!(笑)この車だって120くらい出てるのに!?で、最初はおとなしく走行車線を走ってたんだけど、やっぱ遅い車もいるから、私もいざ追い越しにチャレンジ!(笑)幸い車がデカクでパワーがあるから追い越しは楽なんだけど、その後すぐ走行車線に戻らなくてはならない…のがイタリアのルール。日本みたいにいつまでも追い越し車線を走っていようものなら、後ろからピカピカパッシング!ホント速いから手品みたくいつの間にか後ろに来てるの!(笑)追い越し車線は常に空けておくみたい。フム。で、みんな結構マナーがイイのね。入る時も出る時もちゃんとウィンカーを出す。そうゆうのって無視なんだろうな〜なんて勝手に思ってたから感心しちゃった!

そんな中、運良く通りかかった小さな町で1度止めて、道を尋ねる。(それまではそんなコトすら許されない道ばっかだったのだ!)みんなとっても親切に教えてくれて、それを信じて再び出発!

が、その道が、また田舎道でね〜コレでイイのか?って疑うほどの、文字通り平野を走る1本道!(笑)そうこうしてるウチにホントに日が落ちちゃって、回りは真っ暗!ほんとぉ〜〜〜〜〜に真っ暗で、私たち以外の車も、町の灯も、もちろん、街灯や看板もないから、前も後ろも漆黒の闇!コレはコワイよ〜〜!(笑)

旅のお供といえば「これしか道がないんだから仕方ない」と禅僧よろしく無言で前方を見据える友人と、ヘッドライト目がけて無謀なダイビングを繰り返すトスカーナの虫たち、そしてキラキラ光りだしたお星様だけ(笑) あぁ〜なんてかわいそうな私…(たち)(笑)

当初の「予定」では、このデカイ2号線でシエナまで行き、その後小さな2号線で今宵の宿、モンテ・アミアータへ行く「つもり」だった。そしてシエナまでは無事たどり着いたのだが…(てんてんてん)

大きな道から分岐点に上手に合流することはなかなか難しい。で、我々はいつの間にか「何やら」「おかしい」道に入り込んでしまったのである!あれぇ〜?と思ったけど、車はすぐには止まれない(笑)

なもんで適当!に走ってるうちにどんどん迷宮に入り込んでしまい、とうとう完全に迷ってしまったのである!がぁ〜ん!うろうろしてる間に、日がどんどん暮れてきて、わたくし、この日2度目のパニック状態!(笑)だって初日から夜は走りたくない!

が、アグリトゥーリズモとは町の中にはない!のである!一番近い町がココだ…というだけで、本当の目的地はまだはるか先!またまた真っ暗な道をひた走る間、私はKちゃんに何度こう尋ねただろうか?「まだ?」と(笑)そうしてようやくアグリの看板を発見し、門をくぐり、到着したのが10時半!私はふた月分くらいの大汗をかき、生も根も尽きて倒れそうだった…そして叫んだ「着いたぁあ〜〜〜〜!!!!!!!」

そうして見上げた夜空には、ズッと私たちを見守ってくれてたお星さまが、降るように散らばっていた。ソレはヒョイと手を伸ばせば掴めそうなくらい近くて、ホン〜トにキレイだった。

フィレンツェからシエナまで約50キロ。そしてシエナからアグリまでも約50キロ。も少し多く見積もっても、たった150キロ足らずの行程に3時間以上かかってしまったなんて…あぁ〜〜(泣)初日の移動には気をつけよう!(笑)

最初から蹴つまづいて、この先一体どうなるのかっ?という多大な不安を胸に、ソロソロと駐車場から出発したのが7時過ぎ。このフィレンツェの空港って、ホント1歩外出たら即市街地!で、夕方のラッシュアワーの道にはバシバシ車が走ってる。うへ〜ちょっとコワイ!(笑)地図を握りしめた友人も真剣しの字の眼差しで、これからの道順を模索してる。もう〜アンタだけが頼りなんだから頼むよ!と、いう彼女の指示に従って、いきなり高速道路へ!といっても目指す2号線まで、たった2つだけ乗るためだったんだけど(笑)

ところがこの高速が超ババ混みで、入ったはイイが、カメさんよろしくのノロノロ運転!結局小一時間もかかってしまい、コレが後に思わぬ 複線になって私たちを苦しめたのだが、この時は、車に慣れるという意味でよい時間がとれたのも事実。グッチやプラダのでっかいアウトレットも発見したし(笑)

夕方だったからあんなに混んでたのかなぁ?という高速を降り、そのまま今度はシエナまで延びる2号線へ。高速じゃないけど、片道2車線の広く快適な幹線道路は、うってかわってスキスキ!で、アクセルにぐぅ〜んと力が入る私(笑)最初はビビってた左車線、左ハンドルも、ココをしばらく走るうちにずいぶん慣れて、ガシガシ走れるようになってきた(なんてったって真っ直ぐだかんね!)(笑)

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