サン・ガルガーノから約30分。マレンマ地方の町の中では唯一ガイドブックに載っているマッサ・マリッティマ。飛び跳ねるような語感の響きは、一度聞いたら忘れられなくて(笑)ずっと気になっていた町である。

イタリアの小都市に多く見られるように、新市街と旧市街がはっきり分かれているが、町の顔は、何といってもこの立派なドォーモである。堂々たるファサードから緩やかに延びる大階段は、そのまま扇形に広がるガリバルディ広場に続いている。

毎年5月と8月に行われる、バレストラという中世の弓で的を競い合う石弓競技は、トスカーナを代表する有名行事だが、その間、この広場と階段は、鈴なりの人で埋まるという。

一般に穏やかな気質と言われるトスカーナ人だが、競技好きな熱い一面もあるらしい。なんでもトスカーナ人が3人集まれば応援団がすぐできる…とか…そのワケは2人が競い始めると、3人目がすぐ、どっちかを応援するからなんだって!わかったような、わからんようなたとえですなぁ〜(笑)

何が見えるのだろう?
何を見てるのだろう?

心をのぞき見したみたいで
ちょっと後ろめたい気持でパチリ…

ドォーモ前の階段は傾斜といい、眺めといい、腰を下ろして一服するにはもってこい!

「ねえ〜ねえ〜あそこで一休みしようよ!」
仲良く手をつないだカップルがもうすぐやってくる…


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