特異な三角屋根で知られるトゥッリが集まるアルベロベッロは、
その可愛らしい容姿や名前の響きからして、
まるでムーミン谷の中の村のひとつのようなメルヘンチックな場所である。
ココは本当にイタリアか?と思うほど、そのトゥッリの集落は異国風であり、
長靴のかかとまで来たことを、しみじみ感じさせてくれる所でもある。
| BACK |  | NEXT |
トゥッリの町では 教会ももちろんトゥッリ…(笑)
アポロチョコのようなとんがりひとつ分を トゥルッロといい、これがいくつかくっつ いて複数形のトゥッリとなる。 だから内部は廊下もなく、部屋同士が直接 隣接した造りになっている。 窓が少ないのも強烈な太陽の光を抑えるた めの工夫のひとつ。 愛らしい容姿の中に活かされた生活の知恵 や歴史を知っておくと、見る楽しみも増え そうです…

薄い石を積み上げ作られた屋根も、トゥッリな らではの独特な形状。そこには、太陽や魚、鳥 がシンボライズされたマークが描かれているが、 その意味は未だはっきりわかっていなない。

しかし白いペンキで無造作に描かれたマークも また、トゥッリの絶妙なアクセントとして我々 の目を楽しませてくれる。

そもそもトゥッリとは、ギリシャ語のドームを意味する「トロス」から、その語源が来ていると言われる。摩訶不思議なマークといい、蟻塚のような三角屋根は、遠く海を渡り伝えられたのだ…と思うと、一層この町が魅力的に映るだろう…