>Noto >Capo Passero ▼Ragusa

思いもがけぬ道草で、やれ急げ!とばかりにモディカを経由して(よく通るなぁ〜)ラグーサへ。立派な幹線道路が延び、賑やかな雰囲気に結構デカイ街なんだと意外に思ったが、ココはラグーサ県。ラグーサはシラクーサに並ぶ大きな街でもあるのだ。しかしチェントロの指示に沿って、内部に車を走らせていくと…

うおぉおう!深い渓谷に建ち並ぶ街がその全容を現したのである!中まで入って初めてわかる、まるで秘密の巨大箱庭のような圧倒的な展開に、ただただ言葉を失う。

モディカも同じような造りだが、しかしなんでまたこんなセセこましい場所に街を造るのか?でもって、どうしてこう、訪れ見る人をビックリさせる造りなのか?私は両市に強く問いただしたい。なぜって両者とも、その全容が余りにも素晴らしく、また劇的に出現するからだ。もうコレは一種の舞台だな!

この地も周辺都市と同じように地震の被害を受けたが、そっくり作り直さず、昔の街を残しつつ隣りに新市街をつくり再建を図った(写真上/左(西):新市街・右(東):旧市街)しかし復興計画に東西住民が対立。同じ街でありながら、別個の市政を行っていた時期もあったのだという。

キチンと区画整理され機能的な新市街は、いわば普通の街。ラグーサの魅力は、出口のない迷路を抱えこんだ旧市街、ラグーサ・イブラに凝縮されている。

日に照らされると淡いピンク色になる旧市街のシンボル、Sジョルジュ聖堂。

建物がビッチリ密集した旧市街は、見るからに迷宮都市化している。昔の面影を考慮して復旧させたのか、建て直されたとは思えぬ、いわば無秩序然とした容貌がなぜか好ましく映るのであった。

旧市街では外のわかりやすい所に駐車場があって停めれたのだが、新市街に入る途中で、あれよあれよという間に細い道に入りこんでしまった。しかも一方通行が多く、それに渋々従っているうちに、どこにいるのかわからなくなり、おまけに、も〜ホンマ曲がるのも精一杯!てな路地に突入!

冷や汗を盛大にかきながら、なんとか大通りに抜け出した時の安堵感といったら!フゥ〜。やっぱりココはまやかしの街でした…ちゅ〜かやっぱ市中に車で入るのは、ディンジャラス!ちゅう事ですわ〜おかげでクタクタになってしまい、新市街を見る事なくラグーサを後に…(合掌)

 

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